日本TDM学会
ホーム
学会概要
学術大会・イベント
学会誌
ソフトウェアの紹介
基礎知識・用語解説
TDMの基礎知識
専門用語解説
リンク集
「TDM研究」電子投稿について
HOME基礎知識・用語解説 > 専門用語解説
基礎知識・用語解説

TDM、薬物動態関連の専門用語解説

A

Ae:未変化体尿中排泄率(Ae)
AUC:血中濃度-時間曲線下面積(AUC, area under the concentration-time curve)

B

Bioavailability(F)

C

CL, CLtot、CLt:クリアランス(CL)、全身クリアランス(CLtot, CLt)
CLH:肝クリアランス(CLH
CLR:腎クリアランス(CLR
CCr, CLcr:クレアチニンクリアランス(CCr, CLcr

E

Eh:肝抽出率(Eh)
EM:EM、PM(extensive metabolizer, poor metabolizer)

F

F:バイオアベイラビリティ(F)

K

ka:吸収速度定数(ka)
ke, kel :消失速度定数(ke, kel)

M

Michaelis-Menten equation

P

PGx:ファーマコジェネティクス、ファーマコゲノミクス(PGx)
PK/PD、PK-PD:PK/PD、PK-PD
PM:EM、PM(extensive metabolizer, poor metabolizer)
PPK:母集団薬物動態(population pharmacokinetics, PPK)

T

TDM:治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring, TDM)

V

Vd:分布容積(Vd)

あ行

遺伝的多型

か行

肝クリアランス肝抽出率吸収速度定数クリアランスクレアチニンクリアランス血中濃度血中濃度-時間曲線下面積酵素誘導コンパートメントモデル

さ行

消失速度定数消失半減期初回通過効果腎クリアランス全身クリアランス相互作用測定妨害物質

た行

体内動態蛋白結合腸肝循環治療域治療薬物モニタリング定常状態トラフ濃度

は行

バイオアベイラビリティ半減期ピーク濃度非線形回帰解析非線形体内動態ファーマコキネティクスファーマコゲノミクスファーマコジェネティクスファーマコダイナミクス分布容積ベイジアン法ベイズ推定母集団パラメータ母集団薬物動態

ま行

ミカエリス・メンテン式未変化体尿中排泄率

や行

薬物代謝酵素薬物動態薬力学有効域有効血中濃度遊離形薬物

治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring, TDM)

 治療効果や副作用に関する因子をモニタリングしながらそれぞれの患者に個別化した薬物投与を行うこと。血中濃度と治療効果や副作用との間に関係が認められる薬物では、血中濃度を測定し解析した結果と臨床所見から投与計画を行う。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

血中濃度

 血液中の薬物濃度を解析する場合には、主に血清中あるいは血漿中薬物濃度を用いる。ただし、シクロスポリンやタクロリムスのように、血液を溶血させてから血中濃度を測定する薬物では全血中濃度を用いる。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

有効血中濃度、有効域、治療域

 適切な治療効果を得るための一般的な目標血中濃度範囲。個人差によりすべての患者に当てはまるとは限らない。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

測定妨害物質

 薬物の血中濃度測定値に影響を及ぼす物質。代謝物、併用薬物、類似構造物質、生体内成分、抗凝固薬などがあり、測定薬物によって異なる。良く知られているものに、ジゴキシン測定におけるジゴキシン様免疫反応物質(DLIS)の影響がある。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

ピーク濃度

 最高濃度(Cmax)ともいう。投与後、吸収過程の大部分が終了し、血漿中濃度が最も高くなった時点の濃度(図1)。アミノグリコシド系抗生物質やバンコマイシンでは、Cmaxではなく血中濃度と組織中濃度と平衡となるまで待って採血する。この時点の濃度は、臨床的ピーク濃度と呼ばれる。たとえば、ゲンタマイシンを20〜30分で注入する場合、注入開始から1時間の濃度を臨床的ピーク濃度とする。また、バンコマイシンを1時間で注入する場合、注入終了後1〜2時間の濃度を臨床的ピーク濃度とする。臨床効果や副作用との関連で評価が必要な場合があるが、吸収速度が一定しない場合には評価が困難である。

(平岡聖樹、篠崎公一)

このページのトップへ

トラフ濃度

 最小濃度(Cmin)ともいう。反復投与時の投与直前の血漿(血清)中濃度(図1)。血漿中濃度の経時的推移の中で、変動の小さい時点であるため、血漿中濃度のモニタリングに最も適した評価時点である。

図1

図1. 曝露の指標としてよく用いられるPKパラメータ(AUC, Cmax, Cmin, Css, ave)

(平岡聖樹)

このページのトップへ

定常状態(steady state, SS)

 薬物を繰り返し投与することにより、血中濃度が一定の範囲で上下するようになった状態あるいは持続注入において血中濃度が一定の値になった状態。定常状態に到達するためには、半減期の5〜6倍の投与時間が必要。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

薬物動態、体内動態、ファーマコキネティクス(pharmacokinetics, PK)

 体内動態ともいう。薬物の吸収、分布、代謝、排泄を包括した表現である。「生体が薬物に対して何をするか(What the body does to the drug)」という簡明な説明もされる。TDMの領域では、主に薬物の血液(血漿、血清)中濃度推移を意味することが多い。PKと略記されるが、吸収、分布、代謝、排泄を表すADMEも用いられる。

(平岡聖樹)

このページのトップへ

薬力学、ファーマコダイナミクス(pharmacodynamics, PD)

 薬動力学ともいうが、「ファーマコダイナミックス」の表現が比較的多く用いられるようである。薬物の作用の観点から、薬物動態と対比させて用いられる。「薬物が生体に対して何をするか(What the drug does to the body)」という簡明な説明もされる。PKに対して、PDと略記される。

(平岡聖樹)

このページのトップへ

PK/PD、PK-PD

 「PK/PD」と表記されることが多い。一方、英語圏では“/”が“or”の意味で用いられるので、誤解を防ぐために提案された「PK-PD」の表記も使用されるようになってきている。以下、現時点で使用頻度の高いPK/PDと表記する。
 薬物のPKとPDを関連させて解析することにより、薬物の作用をより理論的・合理的に解釈・説明する方法論を総括的にPK/PDと呼ぶ。PK/PDは、狭義には、個体内の血中濃度の時間変化(PK)と薬理作用の時間変化(PD)をモデル解析により関連付けて解析するものを指す。より広義には、薬物投与による長期的な曝露(Exposure)と臨床反応(Response)の関係(E-R)も含めてPK/PDと呼ぶこともある。このE-R関係のPK/PDは、個体内のPK(曝露)とPD(反応)から、集団内の曝露-応答関係へと拡張されている。 FDAからE-Rに関するガイダンスが出ている。(Exposure-Response Relationships: Study Design, Data Analysis, and Regulatory Applications

 細菌感染症の領域では、PDの指標である起炎菌の薬物感受性(MIC)と薬物動態パラメータを組み合わせ、AUC/MIC比、Cmax/MIC比、%T>MIC(あるいはT>MIC%)などの指標をPK/PDパラメータ(PK/PD index)と呼んで用いている。International Society of Anti-Infective PharmacologyはPK/PD用語の標準化を提言している(Standardization of Pharmacokinetic/Pharmacodynamic(PK/PD)terminology for anti-infective drugs: an update: Journal of Antimicrobial Chemotherapy (2005) 55, 601- 607

(平岡聖樹)

このページのトップへ

非線形回帰解析(non-linear regression analysis)

 血中濃度データの解析などで、X(例えば投与後時間)とY(例えば血中濃度)との関係を線形式に変換することなく非線形式のまま解析する方法。非線形最小二乗法を用いたソフトウェアにはPhoenix® WinNonlin、MULTIなどがある。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

母集団薬物動態(population pharmacokinetics, PPK)

 被験者あるいは患者集団の薬物動態を平均値と分散のような分布の特性値として、解析する方法で、PPK解析あるいはPopPK解析と略される。母集団パラメータには、集団の平均値と固定効果および変動効果がある。固定効果は、年齢、性別、体重、腎機能のような種々の要因が薬物動態の変動要因となる場合に、クリアランスや分布容積などのPKパラメータに及ぼすそれらの要因の影響の程度をモデル化して表したものである。変動効果は、未知の要因や測定誤差のようなランダムな変動の影響を平均0で、一定の分散をもつ変動として表したもので、一例毎に一定値をもつ個体間変動と同一個体であっても投与毎や観察毎に異なった値をとる個体内変動がある。集団の平均値は、その集団のもっとも代表的な固定効果をもつ被験者のPKパラメータ値として表すことが多い。薬物動態の母集団値を求めるには、一例毎のPKパラメータを解析した後に、集団の平均値や分散を求める手法(二段階法)もあるが、通常「PPK解析」は、変動効果(個体間変動と個体内変動など)や固定効果を同時に解析する混合効果モデル(Mixed Effect Model)を用いた解析を指すことが多い。ACCP (AMERICAN COLLEGE OF CLINICAL PHARMAQCOLOGY): A WEB-BASED LEARNING RESOURCE: BASICS OF POPULATION PK MODELING AND APPLICATION TO DRUG DEVELOPMENT (OFFERED AT DEPARTMENT OF PHARMACEUTICS. VIRGINIA COMMONWEALTH UNIVERSITY, RICHMOND, VA)(http://accp1.org/Pharmacometrics/PopPKCourse.html)には、PPKに関する教育資料が公開されている。

 PPK解析のもっとも特徴的な点は、個々の症例からの濃度測定回数は少なく、多数の症例からのデータを用いて解析する点にある。そのため、頻回採血により個々の症例のPK評価を行う解析と比較し、被験者への負荷が軽減され、臨床の場で実施に向いている。このような特徴から、臨床の場でPKと同時にPDを評価する母集団PK-PD解析に適しており、最近では臨床試験に応用されるようになってきた。

 PPK解析あるいはPPK-PD解析には、NONMEMが広く用いられ、現在でも標準の解析法であるが、Phoenix® NLMETMや統計解析に広く用いられるSASなど、母集団解析法の普及とともに種々の解析プログラムも用いられるようになってきた。

(平岡聖樹)

このページのトップへ

母集団パラメータ

 母集団薬物動態解析により得られるパラメータで、平均値と固定効果および変動効果からなる。固定効果とは、クリアランスなどのパラメータに及ぼす年齢、体重、腎機能のように影響を説明できる個別的な因子のこと、変動効果とは、固定効果で説明できない未知の要因(個体間変動)や測定誤差のようなランダムな変動(個体内変動)のこと。ベイジアン法を用いたTDMソフトに組み込まれている。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

ベイジアン法、ベイズ推定

 TDM、薬物動態の領域では、PPK解析でよく用いられるパラメータの推定方法で、事前確率分布(母集団パラメータ)に加えて、観察値(個体の濃度値)が得られたとき、その観察値に基づく事後確率分布を推定の確信度とし、その個体の最も確からしいパラメータを推定する方法をベイズ推定と呼び、その値をベイズ推定値という。

(平岡聖樹)

このページのトップへ

コンパートメントモデル

 生体をいくつかの部屋(コンパートメント)に分けて体内における薬物の動きを考えるモデル。コンパートメントが1つであれば、1-コンパートメントモデル、2つであれば、2-コンパートメントモデルと呼ぶ。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

ファーマコジェネティクス、ファーマコゲノミクス(PGx)

 ファーマコジェネティックス(Pharmacogenetics)は代謝酵素や標的タンパク質など、特定の遺伝子を対象とした臨床薬理学的アプローチで、ファーマコジェネティックス(Pharmacogenomics)はよりゲノムワイドなアプローチと考えられるが、明確な区別を定義して用いられることは少ない。そのため、両者をあわせ、PGxと表記されることもある。Pharmacogenetics Working Groupの定義によると、Pharmacogeneticsは異なる薬物反応に関連するDNA配列の変動の研究とされる。一方、Pharmacogenomicsはより広い用語で、種々の企業や著者が異なった使い方をしており、絶対的な記述はない。最も広義な意味では、Pharmacogenomicsは創薬や新薬開発に関連するゲノムとRNAやタンパク質を含むゲノムの産物に関する研究と定義することができる。

(平岡聖樹)

このページのトップへ

遺伝的多型

 薬物代謝酵素、輸送担体、薬物受容体などをコードする遺伝子が野生型と異なること。多型によっては、薬物の吸収、代謝、排泄、感受性など薬効発現に関する様々な要因に対し影響を及ぼす。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

血中濃度-時間曲線下面積(AUC、area under the concentration-time curve)

 「血中濃度-時間曲線下面積」という表現もあるが、「AUC」が広く用いられている。通常、添え字を用いて、AUCの時間範囲を表記する。単回投与後の無限時間までのAUC(AUC0-∞、AUCinf)や反復投与時の1投与間隔のAUC(AUCτ)あるいは24時間のAUC(AUC24h)などが多く用いられるが、non-conpartment解析(NCA)では、最終測定点までのAUC(AUC0-T)も汎用される。Introduction to the Pharmacokinetic Equationsには、AUCをはじめ、多くのPKパラメータの算出式が多数掲載されている。

(平岡聖樹)

このページのトップへ

バイオアベイラビリティ(F)

 投与された薬物のうち全身循環血に到達した割合。静脈内投与では薬物が直接全身循環血に入るためF=1となる。それ以外の投与経路におけるFは、吸収率(Fa)、消化管および肝における初回通過効果回避率(Fg, Fh)によって決定される(F=Fa・Fg・Fh)。一方、吸収率(Fa)は、投与された薬物のうち、消化管などの投与部位から吸収された割合であり、バイオアベイラビリティと間違えやすいので注意。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

吸収速度定数(ka)

 薬物が投与部位から全身循環血に入るときの速度定数。主な単位はhr-1

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

蛋白結合

 全身循環血中の薬物がアルブミン等の血漿蛋白に結合すること。遊離形薬物しか作用部位に到達できないため、蛋白結合率の高い(およそ90%以上)の薬物においては、蛋白結合率の変化が薬物の血中濃度や薬理効果発現に影響を及ぼすことがあるので注意。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

遊離形薬物

 全身循環血中においてアルブミン等の血漿蛋白に結合していない薬物のこと。作用部位に到達し薬理効果を発現する。肝臓での代謝、腎からの排泄を受けるのも遊離形薬物である。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

分布容積(Vd)

「TDMの基礎知識」へ

このページのトップへ

クリアランス(CL)、全身クリアランス(CLtot、CLt)

「TDMの基礎知識」へ

このページのトップへ

初回通過効果(first pass effect)

 非静脈内投与時において、全身循環血に薬物が入る前に薬物代謝酵素により薬物が代謝されること。初回通過効果を受けた薬物のバイオアベイラビリティは低下する。初回通過効果が生じる部位は主に肝臓であり、一部の薬物では消化管からの吸収時でも起こる。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

薬物代謝酵素

 投与された薬物を体外へ排泄するための代謝反応を司る酵素のこと。ほとんどが肝臓に存在するが、一部の酵素は消化管粘膜、腎にも存在する。主な酵素種に、第I相反応(酸化・還元・加水分解)に関わるチトクロムp450系(CYP)、第II相反応(抱合)に関わるUDP-グルクロン酸転移酵素系(UGT)、N-アセチルトランスフェラーゼ系(NAT)などがある。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

EM、PM(extensive metabolizer, poor metabolizer)

 ある薬物代謝酵素において、高い代謝能を有する人をEM、代謝能が欠損または著しく低い人をPMという。遺伝子多型が原因となっていることが多い。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

酵素誘導

 薬物などの投与により薬物代謝酵素の活性が高まること。相互作用の原因の一つである。特にカルバマゼピンのように、投与された薬物が自身を代謝する酵素を誘導して代謝が亢進することを自己誘導という。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

非線形体内動態

 薬物の代謝過程に飽和現象が生じた場合、投与量と定常状態の血中濃度との間に比例関係以上に血中濃度が上昇する。このような体内動態を非線形体内動態という。フェニトイン、サリチル酸などが有名。蛋白結合や尿細管分泌に飽和現象が生じる場合にも非線形体内動態が見られる。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

ミカエリス・メンテン式(Michaelis-Menten equation)

 非線形体内動態を表す式。最大代謝速度(Vmax)、ミカエリス定数(Km)がパラメータ。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

消失速度定数(ke, kel)

 薬物が体内から消失するときの速度定数。クリアランス/分布容積で求めることができる。主な単位はhr-1

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

半減期、消失半減期(t1/2

 薬物濃度が半分になるまで要する時間。0.693(=ln2)/消失速度定数で求めることもできる。主な単位はhr。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

肝抽出率(Eh)

 肝臓を1回通ることにより代謝される割合。この値が大きいほど肝初回通過効果を受けやすい。肝クリアランス/肝血流量で求めることができる。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

肝クリアランス(CLH

 肝臓における薬物クリアランス。主な単位はL/hr。肝クリアランスが肝血流量に依存する薬物(血流依存性薬物)は肝初回通過効果を受けやすく、肝固有クリアランスに依存する薬物(消失能依存性薬物)は代謝酵素の誘導・阻害による薬物相互作用を受けやすい。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

腸肝循環(enterohepatic circulation)

 胆汁排泄された薬物または代謝物が、消化管から再び薬物として吸収されることを腸肝循環という。血中濃度推移には2次ピークが現れる。分子量が500以上であまり極性の高くない水溶性の化合物は胆汁中に排泄されやすい。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

未変化体尿中排泄率(Ae)

 投与された薬物のうち、未変化体のまま尿中排泄される割合。腎クリアランス/全身クリアランスで求めることができる。添付文書やインタビューフォームにおける尿中排泄率には代謝物の尿中排泄が含まれている場合があるので注意。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

腎クリアランス(CLR

 腎臓におけるクリアランス。主な単位はL/hr。腎クリアランス=(糸球体ろ過速度・遊離形分率+尿細管分泌)・(1-尿細管再吸収)で表すことができる。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

クレアチニンクリアランス(CCr、CLcr)

 腎機能の指標の一つで、血清クレアチニン濃度から推定することができる。腎排泄型薬物の場合、クレアチニンクリアランスと薬物クリアランスとの間に相関関係のあることが多い。主な単位はmL/min。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ

相互作用

 薬物の体内動態や薬理効果発現が他の薬物などにより影響を受けること。薬物-薬物、薬物-食品、薬物-嗜好品、薬物-健康食品など様々なケースが考えられる。薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄など)が影響を受ける相互作用を薬物動態学的相互作用、薬理効果発現(レセプターへの親和性など)が影響を受ける相互作用を薬力学的相互作用という。

(北海道TDM研究会「TDM実践ハンドブック」2007年6月(株)薬事新報社)

このページのトップへ
Copyright © The Japanese Society of Therapeutic Drug Monitoring サイトポリシー サイトマップ