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基礎知識・用語解説

TDMの基礎知識

クリアランス CL と維持投与量

 薬物量Dを投与してΔCpの濃度が増加したあと、もし追加投与を行わなければ、薬物は腎臓、肝臓などから排泄され体外に除去されるため、薬物血中濃度は時間経過とともに低下する。CL(通常単位はL/hr)は薬物の除去能力であり、薬物で汚染されたVdが単位時間あたりどれくらい浄化されるかを表す(図3)。

図3 クリアランス(CL)
図3 クリアランス(CL)

Vdを時間あたり何L浄化できるか;除去能力=CL

 負荷投与を行わずに静脈内に一定速度で薬物を注入するとき、注入速度をR(mg/hr)とすると、濃度はしだいに上昇し、注入開始からt'時間後には、

式4

となる。ここで、(1−e−Ke×t')は定常状態到達率である。
 さらに時間が経過し、t’が半減期の5倍以上になると、投与速度Rと除去能力CLがほぼ釣り合って薬物血中濃度は一定となる(図4)。この状態を、定常状態(steady state)という。

式5

図4 持続的静脈内注入時の血中濃度推移
図4 持続的静脈内注入時の血中濃度推移

 ※ ただし、
  

CLはRとCpssから計算できる。

式6

 定常状態の目標濃度Cpss target維持するために必要な投与量(維持投与量、Maintenance Dose;単位mg/hr)は、式5を変形して求めることができる。

維持投与量=Cpss target×CL      式7

 つまり、CLがわかれば最初の投与のあとに1時間あたりどれぐらい量を投与すれば良いかわかる。

 負荷投与量は目標濃度にVdを掛けて求め、維持投与量は目標濃度にCLを掛けて求める。

(篠崎公一)
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