日本TDM学会
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HOME過去のお知らせ一覧 > 年頭のご挨拶 2011
過去のお知らせ

年頭のご挨拶

日本TDM学会理事長 谷川原祐介

 2011年の年頭にあたり、新年をお慶び申し上げますとともにご挨拶申し上げます。
 日本TDM学会会員の皆さまにおかれましては、日頃よりTDMの実践・研究並びに普及・啓蒙にご尽力いただき心より御礼申し上げます。本年も会員の皆さまのご健勝とさらなるご活躍をお祈り申し上げますとともに、日本TDM学会へのご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
 日本TDM学会は「個別化投薬の方法論」の研究並びに普及啓蒙を任務としており、薬物血中濃度モニタリングに加えて、ファーマコゲノミクス、薬効バイオマーカー、PK/PD理論の臨床応用、そのアウトカム評価、経済分析等について研究発表し討論する学会です。近年、個別化投薬(Personalized Medicine)に対する社会の期待は高まっており、今後ますます本学会の重要性は高まるものと考えております。
 昨年も理事・役員の先生方と力を合わせ、本学会の活性化を図ってきました。野村憲和大会長により札幌で開催された第27回学術大会は約600名の参加者を集め、特筆すべき点として一般演題110題の史上最高数を記録しました。会場は若い参加者の熱気であふれ、教育セッションも満員の盛況ぶりでした。今年の第28回学術大会は、木平健治会長の下、広島で開催致します。例年同様に、最新のTDMサイエンスの発表・討論と並行して、これからTDMを学ぼうとする人たち向けに教育セッションを充実させる予定ですので奮ってご参加ください。
 薬学教育が6年制となり、今年は第1期生が第6学年になります。日本TDM学会は、大学院生のみならず薬学部学部学生に対してTDMを学ぶ場を提供するとともに、卒業研究発表の場としても活用していただくよう新たにStudents' poster sessionを用意することにしました。薬剤師の臨床能力を高める薬学6年制教育において、TDMはその基幹知識・スキルのひとつになります。ぜひ6月の学術大会へ参加し、TDMの真髄を学んでいただきますようお願いします。
 札幌の学術大会には国際TDM学会(IATDMCT)会長のAlexander Vinks博士(米国シンシナチ大学教授)を特別講師としてお招きし、併せて東京でのTDM学会セミナーでもご講演いただきました。また、9月に中国北京で開催されたThe first IATDMCT Regional Meeting in Chinaには、国際TDM学会の幹部とともに日本から私と岸野吏志理事が講演しました。日本TDM学会の存在感向上に向けた国際交流が功を奏し、Vinks会長を始め、国際TDM学会の幹部は日本TDM学会のサイエンスレベルの高さを認識しつつあります。しかしながら、残念なことに国際TDM学会会員には日本人会員が少なく10人に満たないのが現状です。日本TDM学会会員諸氏におかれましては、今後の国際舞台での発表と活躍を意識し、国際TDM学会への入会をぜひともご検討ください。Web pageは http://www.iatdmct.org/ です。今年2011年の国際TDM学会は、ドイツ・シュトゥットガルトで10月2〜6日に開催されます。日本TDM学会は海老原賞を設け、国際TDM学会で研究発表する若手会員に対して派遣費用を補助しています。演題抄録が受理された本会会員を対象として選考しますので、こちらも奮ってご応募ください。
 昨年新たに開始した施策として、日本TDM学会「TDMガイドライン策定委員会」を立ち上げました。TDMは個別化投薬を実現する医療技術ですが、その個別化手法は実のところ標準化されておらず、施設毎あるいはTDM実施者ごとにばらつきがあります。TDMは、言わば名人芸的な進歩を遂げてきたため、医療施設内のエキスパートが個別に対応していることが多く、それ故、目標血中濃度や採血タイミングですら施設間で一致していません。多くの教科書も微妙に書きぶりが異なっています。TDMをいつまでも名人芸にしていては広い普及は望めないため、本学会が中心となり、標準化をめざしたTDMガイドラインを策定する事業を開始致しました。薬効領域として、抗菌薬、循環器用薬、中枢神経薬、免疫抑制薬の4領域についてワーキンググループを立ち上げ、文献のpeer reviewによりエビデンスを整理してコンセンサスをまとめるとともに、それぞれ関連する臨床系学会と連携してガイドラインを策定します。2012年の本学会学術大会で4領域のガイドライン案を発表すべく活動を開始しています。
 以上述べてきましたように、本年も引き続き日本TDM学会を活性化し、会員の皆さまにとって有益となる学会運営を心がけていきますのでご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
 改めまして、会員の皆さまの一層のご活躍とご健勝を祈念致します。

2011年1月吉日

日本TDM学会理事長
谷川原祐介

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